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言いまつがい
言いまつがい
言いまつがい
糸井 重里,ほぼ日刊イトイ新聞

 私って、とことん、ばかだったんじゃないか。

 この本を立ち読んだ時に、笑えてきて、肩が震えたのに(怪)、思わず、『バス待ち時間にでも読も〜』なんて気軽に買ってしまった私は、ばかだったんじゃないか。

 家で読み始めたら、笑いが止まらず、死ぬかと思った(死)こんなもん、待ち時間にひっそりと読めん。完全なる変人。警備の人に声をかけられるに違いない。なんで、あの時、立ち読んだあの瞬間に、それに気づけなかったんだ!!でも、思わず待ち時間に読まなくて、良かったのか(ポジティ部)

 まだ途中までしか読んでないけど(と言うか、いっきに読んだら、きっと笑死ぬ)、笑いすぎて、家の中でも変人気味てる今日この頃。相方には、この面白さが、分からないなんて…カワウソ。というか、説明するとしらけるから、してないだけって話。

 なにげに、綾小路きみまろの本を待ち時間に…と真剣に考えてた時期があったけど、それもきっと危ない予感。立ち読みさえできねー。『グロテスク』読んだばかりだから、軽いの読みたいんだけどねぇ。
| | 23:10 | comments(2) | trackbacks(0) |
薬指の標本 / 小川洋子
薬指の標本
薬指の標本
小川 洋子

 買った頃、『博士の愛した数式』を読もうかと思っていたのだけれど、本屋に陳列されていた、同じ作者のこの本の宣伝文句(?)に『小川洋子らしい作品』みたいなことが書かれていて、この人の本読んだことないから、それならその人らしい作品から入ったほうが面白いのかな、と思い、こっちを買ってみた。薄かったし(笑)で、結局、当時何冊も本を買いだめしてあったため(悪い癖)、この本も買いだめの本の一部になり、今日まで放置プレイされていた。

 で、今日、バイトまでの電車の中で読んでしまおう、と思いつつ、電車の中で寝てしまい、帰りの電車で読んでみた。

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。
(「BOOK」データベースより)


 こんなに薄い本なのに、しかもその薄い本の一編。冷たいような、生暖かいような、非現実なんだけど、現実にもありえそうな世界。もう、私には痛みしか感じれない作品だった。ひたすら、痛く、つらい。この屈折角度が私には合わなかったんだろうな、と。

 もう、痛くて電車の中で、できれば叫びたかった。家だったら、奇声を発していたに違いない。とくに薬指がかけるあたりは。自分の痛みには強い方なんだけど、人のササクレを見るのも痛がってしまう私には、なんだか無機質にかかれたそのシーンが、痛くて恐くて気持ち悪くて、奇声を発するのをガマンするのが大変で、電車のなかで、モジモジしてしまった(笑)首のあたりをマッサージしてみたり、座り方ちょっとかえたり。

 奇声を発するのをガマンしすぎたせいか、終わったあとは、グッタリするとともに、精神的にやられた感じの吐き気があった。

 そのような感じで吐き気を感じたのは、コレが最初じゃないな、と思わず冷静になった。そうだー、この吐き気に覚え有。なんかの映画でこうなったんだー。なんだったかなぁ。あ、ピアニストじゃん!!と、思い出せたので、吐き気解消、スッキリ。

ピアニスト
ピアニスト

2001年度のカンヌ国際映画祭でグランプリおよび最優秀主演女優賞(イザベル・ユペール)と最優秀主演男優賞(ブノワ・マジメル)を受賞したミヒャエル・ハネケ監督の話題作。ピアノ教師のエリカ(I・ユペール)は、厳格な母(アニー・ジラルド)の夢であったコンサートピアニストになることができず、マゾヒズムの世界に没頭していた。そんな折り、彼女は工学部の学生ワルター(B・マジメル)から愛を告白されるが…。
芸術にまつわるトラウマ的環境ゆえに、倒錯した日常を送る中年女性の姿を深刻に描きつつ、その奥から芸術そのものが兼ね備えるナンセンス性をも暴露していくという意欲作。ハネケ監督自身は「これはメロドラマのパロディだ」と語っている。(的田也寸志)


 この映画、辛いけど、面白いとは思うんだよね。すんごい痛いけど。何度か見て、見るたびに精神的にドゥーンと来る。一回目は、この本読んだときみたいな感覚に陥って、途中で一回やめた。その後きちんとラストまで見たけど。で、その後、きちんと通しで何度か見て、やっぱ、いい映画だと思うんだけど、自分には合わなかったなぁ。ブノワ・マジメルが異様に美しいけど。後光が見えそう(大袈裟)ってか、エロいって感じ?それに惹かれてみてただけかも(爆)何度も見ちゃうのはそのせいかしら(笑)でも、本当に合わないんだけど、惹かれる映画。

 こんなとこで、日仏に共通点が(違)!!って思ってたら、この小説、フランスで映画化されてて、日本でも公開されてるんだね。しかも結構最近公開されたんだとか。コチラ。ちょっと映画は見てみたいかも。小説を読み直す気力はないけど。たとえ、きちんと小説の内容が読み取れてないとしても。

 で、この小説も、すごいよく出来てると思う。でも、自分には、ひたすら合わなかった。もう一編の『六角形の部屋』を読む気になれない。私が何かを標本にしてもらいに、弟子丸さんとこに持って行くのなら、間違いなく、最初にこの本自身だろうなぁ…。
| | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
パリパリ伝説 2 / かわかみじゅんこ
パリパリ伝説 2―不思議いっぱいパリ暮らし! (2)
パリパリ伝説 2―不思議いっぱいパリ暮らし! (2)
かわかみ じゅんこ

 最近無性に、パリに行きたい。このマンガ読んだから。ついでに、一巻読み直しちゃったから。ああ、パリへ行きたひ。

 たまたま発売日にウロウロしてたら、ヴィレッジヴァンガードで発見。『ああ、買わなくては!!』と思い、近くの書店へ行ったけどなかったので、とりあえずヴィレッジヴァンガードで購入。これ、1巻読んで以来、どれだけ待ってたかって話。すでに何度か読み返してしまったよ。

 実際、こんなほのぼのだけ(?)ではないのだろうけど、このほのぼのとしたゆるさがツボすぎる。もう、私のツボをピンポイントでついてきてくれているのでは?!と勝手な妄想に走ってしまうほどに。夜中に読んでたものだから、隣の両親を起こさぬように、と笑い声をこらえてたら、お腹痛くなってきて、痛さを耐えるために、笑いからの涙を流しながら1人で部屋の中ゴロゴロ回っちゃったよって話(恥)

 とくに、かわかみじゅんこさんの(こういう時って、敬称は何になるのか)お母さんとお父さんがツボすぎて、ソコだけで、大分腹筋が鍛えられた。そういえば、一巻でもそうだったけれども。なんでこんなにツボなんだ。

 しかし、このマンガのおかげで、私にとって、ひたすら『華やか』なイメージだったフランスが、だいぶオチャラケ(?)なイメージに。というか、私の想像力が貧困すぎただけなのだけど。以前のフランスのイメージといえば、ベルバラ、ファッショナボー、毛、犬のウンコ、みたいな(笑)あ、さほど華やかでもない。

 そういえば、パリじゃないけど、フランスにいるユキコとサキは元気なのかしら。そして、そんな生活してるのかしら。フランスでの面白話、恋話(こっちのが重要)などなど、ミクシィとかにて待ってるYO☆ぎしの上海ガイなどについても早く聞きたいYO☆
| | 21:54 | comments(2) | trackbacks(0) |
パリパリ伝説 / かわかみじゅんこ
パリパリ伝説 1―不思議いっぱいパリ暮らし!
パリパリ伝説 1―不思議いっぱいパリ暮らし!
かわかみ じゅんこ

 本っていうかマンガだけど…。

 『「ダーリンは外国人」の次はこれだ!!』というキャッチコピー(?)に吸い寄せられるようにして買ってしまった。

 30歳(?)にしてフランスのパリの語学学校で学んでいる、漫画家かわかみじゅんこさんのパリでの出来事を中心としたエッセイマンガ(?)ちなみに、かわかみじゅんこさんの存在をこの本で知った。すいません。

 四コマ漫画風で、シンプルで、読みやすい上に笑える。かなりツボるネタ多い。電車の中で読んでたので、かなりの不審者ぶりをアピールする結果となってしまった。

 ちなみに、一番ツボったのは、パリに関係ない話だった。思い違いネタだったんだけど、かなりツボ。ヤヴァイ。

 それを読んで思い出したんだけど、私、言葉の思い違いは少ないが(聞き間違いは激しく多い)、とあることを中学三年生まで思い違いしていた。ってか、勘違いしていた。

 父の姉の旦那さん(伯父)を外国人だと思っていたのだ。伯父とは(というか、その家族とは)、小学校高学年にあがるまで、一年に一度会えればいいような関係だった。

 伯父は、鼻が高く、目はくっきり二重で、日本人離れした顔をしている。しかも、立ち振る舞いが、異様に上品。声まで上品。そして、訛りを隠そうとしている長崎訛り。三重訛りぐらいしか理解できなかったあの頃の私(両親が三重出身で、一応私は東京で生まれたけど、二歳で三重に引っ越したので)には、そのビミョウな長崎訛りが外国人の日本語のように聞こえたのだろう。そのおかげで、誰から聞いたわけでもなかったが、マジで伯父が外国人だと思っていた。しかも、中三まで(恥)

 そんなある夏の日、父方の家族が集まり、食事をしていたときに、ふと、妹が伯父に質問した。

『おじさんってどこの国の人?外国人だよね?』

 静まり返る室内。唖然とする伯母。唖然とする従姉。唖然とする伯父。その伯父が、手を軽く振って一言言い放った。

『ハロー』

 伯父のユーモアのセンスを知った瞬間だった。そして、同時に、妹が本当に自分の妹であることを実感し、自分が恥をかかずにすんだことを妹に本気で感謝し、恥じる自分に恥の文化の日本人を無駄に感じた瞬間だった。

 思い返してみれば、長い間勘違いしていたものである。大分、本と話はそれたけど、この本を読んで、あのときを思い出し、非常に恥ずかしい気分を味わった。

 パリってそんなとこなのか、そんなことがあったりするのか、とか感心させられつつも、変なところに共感させられ、フシギなノスタルヂイにつからされた。しかし、面白かった。いつ第二段出るんだろ…待てないっす。
| | 01:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
教科書でおぼえた名詩
教科書でおぼえた名詩
教科書でおぼえた名詩

 小学校の頃、国語の時間で一番好きだったのが、詩を扱う時間だった。物語とか、説明文とか、長い文を、強制的に読まされるのが嫌だっただけかもしれない。しかし、リズミカルで、古めかしくて、綺麗な日本語が心地よかったからだと思う。

 とにかく、和歌も含め、詩を扱う国語の時間は好きだった。そんな、教科書に載っていた様々な詩を250篇集めたのが、この本。

 中原中也好きなので、中也の詩が三篇入っていたのは嬉しかった。あと、実は、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を全部読んだことが無かったので(恥)、読めてよかった。

 個人的に、好きな詩は、島崎藤村の『初恋』、河合スイメイ(変換できない)の『ゆづり葉』、茨木のり子の『自分の感受性くらい』など。俳句、短歌、和歌などは、あげるのが面倒なので、割愛。

 読んでいると、ノスタルヂアに包まれる。習っていない詩を読んでもそう感じる。そして、載ってない詩を思い出したりしてしまう。

 なんだか、国語の授業(詩限定で)を、再度うけたくなった。
| | 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) |